BOKETTO

ヨーロッパ一人旅の記録とひとりごと。

2018-01-01から1年間の記事一覧

さよならどいつ

もうすぐで女優になる。 今、ドイツからウィーン行きの列車を待っている。 前に住んでいたこともあり、長くいたような気がするが、なんと実は10日しか経っていないという。 10日間で本当に色んなことが、本当に色んなことがあった。 ついていけなかった…

突として

それはある日突として始まり、 そしてまたある日、突としておわるのです。 だれも知らず。 神のみぞ知り。 今、今世で最もカオスな状況に居る。 せんたっきの上に座っている。 湯船のふちが足置き場。 さぞ想像のつかない配置だろう。 ぼくしかいない。 周り…

優しいひと

僕はそんなに強くない。 そんなに強くないというより、とってもよわい。 誰よりもよわい。 すぐに疲れてしまう体も、すぐに傷ついてしまう心も。 ただそれでも人を愛する強さは持っている。 だから愛される力も持っている。 それでも全員からは愛されやしな…

旅行

どこか違う土地に遊びに出向かうことを「旅行」と言うけれど、それは出発する場所=帰る場所があっての話であって、そんな僕らには当たり前の「帰る場所」すら持っていない人や死から避けるのに必死な人を横目にしながら、なんて贅沢な言葉なのだろうと思う…

あん

an-movie.com 以下、ネタバレではあるものの映画の説明も何もないので観てない人には何のことかもわかりません(笑) 登場人物の名前も忘れたので役者さんの名前そのままで。 ----------------------------------------------------- 人間の死はなぜこんなに…

日曜日

今日は日曜日。 みんながお休みの日。 だけどなんでか、家にひとり。 曜日に縛られた生き方はしたくないから、 土曜日を終える喜びも、月曜日を迎える苦痛も 他の人とちがってなにもない。なんにも。 だけどみんなが曜日毎に規則正しい生活を送っているから …

おうこく

ちがう。 今住んでいる場所が優芽の求めている世界が違うというより、この地球のどっかに優芽の描いているずっと探し続けている国がもう既にあって、その国には昔住んでいて、覚えているからこうも哀しいほど愛しく、悲しく、美しく、そして何よりそれを一人…

地震で感じた生きづらさと「依存先増幅」の勧め

北海道での地震。今まで大きな地震やそれによる数日間の停電、断水に遭ったことのない多くの道民が大変な思いをした。食料や非常用品の備蓄をしていた人の方が明らかに少ない。そして約一週間、余震に警戒とのことだったけれど「あれ?(地震あったっけ?)…

人間の街

風邪をひいた のど、はな、悪寒、じゃっかんの熱。 そしてこういう時は大概、同時に涙がでる。 疲れてるんだろう。 せけんは「病院にいけ」というけれど その必要はあまりない。 じぶんがよく知っている。 さて 夜の繁華街を、 夜の邪悪なネオン街を、 ぼく…

贅沢なおっぱい

贅沢な悩み 働きたいのに働けない人にとって 仕事の悩みなど忙しさのストレスなど すべて贅沢にすぎない 仕事が辛い人にとって 「働けない」なんてことは夢のような話 生きたいのに死んでしまった人にとって 「死んでしまいたい」と思い今日も生きている人は…

地震

地震が起きる理由はよくわかってる 小学校で勉強した 理由はよくわかってる だけどそもそも この偉大な宇宙 宇宙という空間にこんな めんどくさい生き物をわざわざ創っておきながら わざわざ多くの死者を出す災害を起こす必要があるのか そもそも偉大な宇宙…

星を見ろ

18歳の頃、「夜は危ない」と言われて悲しかった。 夜の危険ばかりを大人は並べた。 それはそれで別にいい。 今おもえば夜の危険さもよく分かる。 だけどかなしかった。 大人は「星がきれいなこと」を誰も知らかった。 知っていたのかもしれないけれど、 誰…

地球のどこで生きるのか

日本では、「クロアチアに行きました」「セルビアに行きました」とか聞いたことのない、場所も分からない国名に行ったというだけで何故か、“やべえヤツ”にされるような所がある。そこに行った日本人が滅多にいないというのは事実であるから珍しさは確かかも…

人間の一生

人間が蝉や蛍の命を一瞬だと感じるように、 長生きをする亀や海綿動物からしたら 人間の一生なんて ほんの一瞬 なのかな それとも 蝉には一日一日が 人間の10年や20年ほどの時間感覚で 時が存在するのかな 犬や猫の歳の取り方も 人間とは違うから そうい…

こども

バスに乗った。 本を開いた。 横をみたら、おじさんも本を開いていた。 そんな時は、なんだか嬉しい。 バスは小学校の横をとおる。 すると 小学生の長い列がわーわー下校していた。 小さい歳から順に下校していた。 本を閉じてながめていたら 横のおじさんも…

母さんの職場

母さんの職場に行った。 小学生みたいに 家の鍵を忘れて、入れなくって。 母さんが職場を変えたのは最近。 といってもどれくらい時間が経ったかは「大体」という言葉を借りても無理なほど、時間の感覚がわからないけれど。 突然、娘が職場に現れてびっくりし…

神のみぞ知る

朝。 ねぼけまなこでテレビをつける。 映ったのは普段はチャンネルを変えるような いかにも重たいドキュメンタリー番組。 数時間ぶりに開ける目には相当しんどいだろうに 珍しくそこからチャンネルは変えなかった。 7年前の震災のことだった。 家族四人。 …

3月8日

予定より2、3ヶ月早くにバリ島を出た。 けれど感覚は最低でも3ヶ月は滞在していたような。 それもバリだけでなく去年の終わりにした一人旅のような、 色んな国を歩き回ってきた感覚。 けれどどうゆうことやら、 カレンダー的には1週間しか経ってないらし…

がいこく

乗り換えのクアラルンプールなう。 既に心が落ち着いている。 既に自由を感じている。 既にとてつもなく楽だ。 肌の色、メイク、ファッション、国籍のカオスさ 気楽に話しかけてくる子供 「自分」を持った美しい女性 なんだろ 日本にいると「子供」が苦手な…

帰省

2月24日。 約4ヶ月住んだ福岡の街を後にした。 いつもなら飛行機で窓側の席をとって 雲から頭が出るくらいまで上がったところで 涙を流しているおかしな乗客だけれど 今日は一切泣かなかった。 その前に泣き果てていた(笑) むしろ目のカピカピとの戦い…

ママのことば

究極に波が下がりきっていたとき 毎日家に篭って 何もする気も起こらず、 死にそうだったとき。 「帰ってきたら?と言おうとしてたんだよ」 と電話の向こうの声がした。 もう20年もの間、いちばん聞き慣れた声で。 今日、夢でみた。 「ママ」とは、 普通の…

今日

今死ぬのなら、 いったい何人の人にありがとうを 何人の人にごめんねを 何人の人にハグを 何人の人にナイフを わかんない。 じゃあ その全てをせずに 後悔してしまうのなら 一体今日は どれだけ車を走らせればいいんだろう 飛行機に乗って ハンガリーにいる…

終わり

先のことは一切考えずに 「今」だけを生きること それを誰よりも 自由に楽しく実践しているように 思われてて 自分でもそのつもりで だけれど 実は 誰よりも終わりを意識していて それはもちろん 自分の死であったり 友達や家族の死であったり 申し訳ないこ…

成人の日

今日は成人式。 もちろん、いつもと変わらない。 ジムに行く気分でもなく。 本屋に行く気分でもない。 気取ったカフェでもない。 とりあえず、外に出た。 雨。 マクドナルドに入り、 ホットコーヒーのSサイズ。 バッグの中のノートと本を出す。 本の名は「シ…

バリ島行きます

もし、言葉が一番大切なのだとしたら 言語の異なる人間など創らなくてよかった もし、肌の色が一番大切なのだとしたら 肌の色の違う人間など創らなくてよかった もし、容姿が一番大切なのだとしたら ブサイクな人間など創らなくてよかった 世の中全員、美男…

死んだじいちゃん

8月20日。じいちゃんが死んだ。 9年くらい前の話になる。 雨の日。 小学6年生の自分は学校が終わったあと、友達と仲良く下校した。「ウチ(家)で遊ぶ」という幼き自分達にとっては珍しい行事を予定していた日だった。家へ帰ると、傘を被った母さんがい…