BOKETTO

ヨーロッパ一人旅の記録とひとりごと。

2017-01-01から1年間の記事一覧

あいとわ

色んな人と出会い、付き合い、別れ、 恋人だけではなく全ての人と。 ふと、愛ってなんだ? という疑問は誰かを愛している瞬間でさえ常に居座っている。 いつもは姿を現していないだけで、 空を見上げたり、星や月を眺めたり、 人と抱きしめ合った時、急に姿…

ケーキと猫

夜行性の自分にぴったりな喫茶店を見つけてしまった。 店員さんは女性一人。 猫が二匹いる。 流れているのは静かなクラシック曲。 コーヒーはブレンドのみ。ティーは色んな国のものが揃ってる。 猫は何も言わず、挨拶もせず、 それが自然であるように膝の上…

初めてビールを美味しく感じた日

12月13日。 記念すべき1日となった。 今、自分はほぼニートである。 だがしかし旅を終えた自分は、 「どうにでもなる」はたまた、 「思った通りになる」ことを知ってしまっている。 それはどんな状況であろうと。 だから収入源がなくなろうとも、怖くな…

海と銭湯

海へ行った。 普段住んでいる町から 少し車を走らせただけで、 全然違う世界が広がっていた。 昔の姿のまま育った木の平屋に、 ゆるく干された洗濯物。 2mほどの小さな橋の向こうに、 使い古された自転車。 目の前を横切るママチャリのおじちゃん。 防波堤…

成人式前撮り撮影

人生に一度の成人式。 “振袖の前撮り”なんていう貴重な撮影をプロのカメラマンにお願いするわけでもなく、自分に頼んでくれた友人がいた。 数週間前、いきなり高校時代の友達からフェイスブックのメッセンジャーに連絡が入り、「成人式の前撮りをお願いしよ…

撮影モデル募集について①

これから撮影したいものを紙に具体化してみました。 生々しい直筆なので、 わかりやすくここにまとめると 1 ラムゼイハント症候群の女性 2 50歳以上の女性 3 女性のヌード とにかく「女性」を表現したいようです。 今回は2の「50歳以上の女性」につ…

福岡

勢いで来た。 まだ1ヶ月も経っていないのに、 もうずっと住んでいる気がする。 家も見つかっていない状態で飛行機に乗ってしまい、 福岡の知人だけを頼りにやって来た。 こんなことを学生時代の自分がやれば 「バカ」とか「計画性なさすぎ」と言われていた…

生還(まだトルコ)。

最後の国、トルコにやっと着いた。死ぬかと思った。とりあえず無事に生還した。 ありえない速度で色んな景色を見過ぎて、記憶がちっとも定かじゃない。細かく書いたら手がつりそうなので雑に書いてく。 今回ばかりは文章力がとても欠けているので、恐らく、…

セルビアに来た。

なんかよく分からないけど、 セルビアの首都「Beograd」にいます。 クロアチアのリエカからザグレブ(3時間) ↓ ザグレブで一泊 ↓ ザグレブからセルビアのベオグラード(6時間) ↓ ベオグラードからギリシャのテッサロニキ(14時間) の予定。だった。 …

なぜタダ泊まりさせてくれるか聞いてみた。

「ホテルオーナーが、“ホテル”ではなく“自宅”にタダで泊まらせてくれる」 という異例の赤字経営。 ・ピアノ、アコーディオン弾き放題 ・でかいテレビ付 ・でかい個室付 ・でかいクローゼット付 ・かっこいいシャワールーム付 ・バニラの香りのボディソープ付 …

「君の名は。」

あの日のトルコ人の目に、 オーストリア人の目に、 ハンガリー人の目に、 海辺を歩く鳥の目に、 散歩をする犬の目に、 なぜ自分が映っていたのか分からない。 本当に映っていたのかすら分からない。 アイリッシュパブでの音楽の中に なぜ自分の声が混じって…

アパートを手に入れた。

ありえないことが起こってます。 なんと今、 一日中ピアノが弾けます。 アコーディオンだって、 練習できちゃいます。 ドミトリーを卒業して、 広い部屋に一人で寝れています。 でかいテレビもあります。 キレイなシャワールームも。 ないのはWiFi。 だけ。 …

「もうひとりの自分」

もう少しで旅が終わる。 そしてもう少しで二十歳になる。 色んなことがありすぎて、 毎日が映画の主人公で、 それを文字に起こす作業が追いつかない。 夢のような出逢いに、 夢のような景色。 「もういいよ」と言いたくなるほど その二つが自分の体を激しく…

映画「数時間の恋」

昨日同じホテルで出会った日本人の男の子を見送りにバス停ヘ。バスまでの時間、一緒に軽く辺りを散策する。 昨日はオーストラリア人の女の子がいたので二人の間では英語が飛び変わっていたが、今日はお互い日本人。色々と話が合った。そりゃ、一人でこんなと…

天国に来た。

スロベニア首都「リュブリャナ」から、クロアチア路地裏天国「ロヴィニ」へ。 でかいスーツケースと、得体のしれない荷物(アコーディオン)を背負った女の子。 それに加えて、可愛さを兼ね備えた女の子。自分ならそんな少女が一生懸命歩いていたら、すぐさ…

さよならスロベニア。

初めてスロベニアの地に立った朝。 朝5時。 右も左も前も後ろも分からない。 さみしい。 さむい。 恋しい。 さむい。 さむい。 孤独で死んでしまううさぎのようだった。 “太陽が苦手”とうたいながらも、こういう時には「太陽くらい上がってくれよ」と求める…

はじめての外食

旅を始めてから初めての外食。 レストランでの。 食への欲求は強い様で案外弱く、チーズかパンかオリーブかチョコレートがあれば胃は元気なので、まじでお金がかからない。 そして、更にそれを「一日三食」とか洗脳された常識ではなく常に好きな時間に食べたい…

スロベニアに来た。

ごめんなさい。 先に謝ります。 生きてます。 フェイスブックで、 「携帯死んだのでたすけてください」 と悲鳴をあげたところ、 予想以上に、というか全く予想のしていなかった数々のメールを頂いてしまい、「なんて自分は愛されているんだ」と勝手に愛に浸…

ドイツに拘束されてます(白目)

死んだ。 1時間後には列車に乗り、9時間後にはスロベニアにいる予定だった。 しかし、 メインのスマホが突然死を遂げた!! … イタリア? そんなの知りません。 まだドイツ? うるさいばーか。 さっきまで息をしていた愛しのスマホ。 「生きてることが当た…

イスラム教の断食を試みた結果

9月1日。イスラム教では「イード・アル=アドハー」という、日本語に訳せば「犠牲祭」が開催された。Wikipediaによると、 イスラム教で定められた宗教的な祝日。イブラーヒームが進んで息子のイスマーイールをアッラーフへの犠牲として捧げた事を世界的に記念す…

喧嘩するには共通言語がほしいけど仲直りするにはいらない話

トルコ人と喧嘩した。 同居開始からもうすぐ2ヶ月。 いつもは朝8時半に起床。トルコ人はまだ寝ている。が、その日は10時過ぎまで熟睡、彼の方が先に起きた。 ソファで寝ている自分の元へ彼がやって来て、「〇〇行ってくる」というが勿論聞き取れない。する…

忘れられない日本人

「アコーディオン、初ストリート演奏」とタイトルを付ける予定が、“忘れられない日本人”に会ってしまったので、変更しました。 昨日、この記事に書いた“最高な演奏場所”を目掛けて、途中シャッターを切りたくなる衝動にも打ち勝ち、ニュルンベルクの街を一直…

ドタキャンがくれたプレゼント

8月25日。いつもとは違う友達が「色んな場所見せてあげる!」ということで、とても楽しみにしていた日。 その“友達”とは、公園でアコーディオンを練習していた際に話しかけてくれたランニング中のお兄ちゃんで、それ以来一度も会っていない。が、数ある出会…

お金、いらないかも。

久しぶりにアコーディオンを抱えて公園に行き、帰宅。夜の22時。興奮状態のまま、記事に残しておく。 今日は人が少なく、練習する場所を割と選べたのでベンチに座って弾くことにした。その選択が後の自分の首を絞めるとは知らずに。 練習を開始して一分も満…

財布なくして、愛を知る。

毎週水曜日と土曜日は近所でフリーマーケットが開催されるので、ちょっぴり楽しみに早起きする日。太陽に弱いぼくが唯一気持ちよく朝日を浴びれる日。んな訳でこの日も早起きしていざレッツゴー。 、、のはずが消えました。オサイフ。 ドイツ来てから物消え…

どこからが“騒音”なのか

先日、アコーディオンを買ったものの、予想以上の音のデカさに困惑。練習場所がない。 初めの頃は20分かけて川沿いの公園に出向いていたものの、歳をとった今、そんな元気はない。そこで、「いい場所発見!」と近所の駐車場(といっても無駄にだだっ広くほぼ…

ババアになっても恋をする。

「恋をしている女のコはキラキラしている」のなら、死ぬまで恋をし続けたい。 誰かを好きになった時はメールが来るだけでルンルンしたり、デート当日はもちろん、デートの服を買いに行くところからもうルンルンしているものだ。過ぎ去るように毎日が流れてい…

さよなら、俺のアディダス。

買ったばかりのアディダスのジャージが姿を消した(上だけ)。これで物が消えるのはドイツに来てから3回目。それも消える筈のないものが見事に姿を消すという奇妙なものなので「流石にちょっとおかしんじゃない?」ということで、 「いろんなものが消える」 …

コロコロ変わってすみません。

やっと今、「おまえおもしれぇな」と同い年から60歳まで言われるようになった。「生き方がカッコイイ」と言われるのは何より嬉しい。別に格好良く思われたい気はないけれど、やっと自分のしたい生き方が出来ていて、それが自然に格好良く映るんだろう。 これ…

ついに初対面

片想い相手とご対面の日。 画像での一目惚れを経て、海を越え、国境を越え。 (美しすぎ。。) そらもう、嬉しくてこの日は一緒にベッドインしました。 前の記事に書いた通り、こいつに会いに行くまではもう散々だった一日ですが、こいつに会ってからは一変。…