恋をしました。
“声は好きなのに、見た目は好きになれない”
これほど辛い恋愛はない。
日本を出る二週間前まで、あらゆる人に「ストリートピアノまわってくる!」と高唱していました。
ストリートピアノを知らない方は↓
がしかし、一週間前にして「ピアノ、ちょっと飽きたんじゃね?」疑惑。それはそれは大きな問題で、飽き性な自分が唯一長年続けてきたピアノ。“飽きたかもしれない”という事実を受け入れることは本当に辛かった。しかも、それも、浮気。
「ピアノより、アコーディオンしたいわ」とある日突然冷めたテンションで皆様に伝えたもんで、ストリートピアノどうなったんだよ!!なんて声もありましたが、その台詞は自分が一番叫んでいました。
そしてもう一つ問題なのは、
恋したのはアコーディオンの「音色」であって、なぜか昔から見た目がどう頑張っても好きになれない、ということ。
前者は、「音で人が集まる空間、街を作りたい」という目的は変わっていないので、手段(楽器)が変わっただけ。今思えば大したことない。
後者は、一晩泣いて悩んだ挙句、「(膨よかなおっちゃんが弾いてる)アコーディオンのイメージを変えればいい」に辿り着いた。それでも好きになれないのなら、作ればいい。
そして早速YouTubeを開いて、
「アコーディオン 女性」で検索。
日本人女性のアコーディオン奏者のイメージも、自分がなりたいような「カッコよさ」ではないので外国人女性の動画を無理矢理叩き込んだ。
すると、
あれ…
もしかしたら、
アコーディオン、
カッコよくない??
にまで心を持ち上げることに成功。
次の日にはもうアコーディオンしか視界にないのでした。
そして奇跡的に見つけた全身ブラックのイケメンアコーディオンくん。
しかも、入国予定のドイツにある。
これはもう運命。
すぐに連絡をして値を聞き、毎日のようにこいつを抱く妄想をし、こいつを抱く夢も見た。
ここまでくるともう、手に入ったと同じ。
結論から言うと、明日出逢えます。
今住んでいる所から約2時間。
片思いのこいつに会うために一人で。
二度、お店を訪ねた所、画像のはどうやら特別に鍵盤を黒くしたのだそうで「どうしても同じのが欲しい!」と“可愛く”申し上げた所、明日までに仕上げてくれるのです。
(工房。興奮でブレてる)
日本にいる時から画像で見ていたこいつが今もう目の前に、と思うと不思議で仕方ない。
※ちなみにストリートピアノもかるく触ってくるので安心してください。
お店の周辺。
この可愛さ。吐き気がする。