BOKETTO

ヨーロッパ一人旅の記録とひとりごと。

オカマが輝いた場所

 

去年、オカマバーに行った。ショーの始まりから終わりまで、感動しっぱなしだった。涙が出た。横にいた友人に、「マジで感動する。カッコイイね。」と言い、「きっとこうなるまでに色々苦難あっただろうに、今ここで輝いてると思うと…」と付け加えると、

 

「ここでしか輝けないんだよ」

 

と友人は言った。

 

ボクは下を向いた。

 

視界の上の方に映るオカマは変わらずキラキラしていた。

 

ボクの目に映るキラキラオカマは、困難を乗り越えた分、他人には出せない圧倒的なオーラを放つ大スターに見えたのに。

 

ならばそもそも、あの姿から輝きすら見出せない人もさぞいるのだろう。

 

オカマが踊ってる、きもい

 

そうとしか感じられない人間もいるのだろう。

 

オカマは何を思うのだろう。

 

 

私はこういう生き方なのよ

 

と、必死に訴えているようにも見えるけれど、オカマはただ自分に素直になっただけだ。自分であるだけだ。

 

 

なせだか、ふとした時にいつもこの話が脳をよぎる。

 

今日もオカマバーは、繁盛したかな。

 

いつもお疲れ様です。

 

ボクは大きな活力のようなものをあの日もらったような気がします。

 

ありがとう。