BOKETTO

ヨーロッパ一人旅の記録とひとりごと。

 

ぼくなんか生まれなきゃ良かった

 

そう思ったことは

 

学生時代の鬱だった頃くらいだが

 

みんな死ねばいいのに

 

とは今でも思うものだ

 

それは冷たさからではなく

 

ぬるく大きな愛からである

 

一度

 

もいちど寝て

 

もいちど目を醒ませ

 

そう言いたい人が沢山居る

 

おれも誰かにそう思われているかも

 

わからない

 

 

僕は結局だれよりも

 

人間を愛したいのに

 

だれよりも愛を信じているから

 

愛を忘れ切った人間には

 

暗になるのだ

 

 

ぼくの愛を感じ取れない人間は

 

しねばいいし

 

今世で持つべき愛の器を割ってしまい

 

それを再構築も出来ない人間は

 

申し訳ないが

 

しんでほしい

 

 

ちがう

 

 

おれがしんでほしいなど

 

書いてしまう人間は

 

単純に愛を忘れた人ではなく

 

愛を忘れ切ったそのぶっきらぼう

 

顔、下がりきった瞼、口角、態度

 

それらで愛の人間を殺した人の事だ

 

 

この世に死んで良い人間などいない

 

人間はこう言った

 

けれど自分の子を殺したあいつのことは

 

生きてる価値がない

 

と言った

 

愛する人の不倫相手には

 

しね

 

と言った

 

 

その人達にはまた愛する人がいて

 

同じ様にしんでほしいと思う人が

 

いるかもしれないのに

 

人間は愛する者に傷をつけた人は

 

みなゆるせないという

 

 

 

人間がこの地球に舞い降りた何億もの命を平等に「生きてほしい」と願えるかと言えば

 

おれは嘘だと思う

 

 

みな都合よく回ってほしいのだ

 

みな己の回りを回ってほしいのだ

 

我が大きな星でありたいのだ

 

 

おれは今一人になって

 

音と引き篭もりたい。

 

 

誰にも聞こえない音と二人きり、三人きり、四人きりになりたいかと思えば、

 

ある日突然気が狂った様に街中に繰り出し、蛇腹を破裂させたい。

 

おいらの感情が音に変化する瞬間を観たい。声を上げる瞬間を手伝いたい。

 

 

世界は疲れたって 僕にはもう無理だって

宇宙の寂しさを一人で背負う

創り上げてはみたが

世界は疲れたって あとはもう壊れるだけ

親が子を殺める時の作法を

お目に見せてあげましょう

カイコ / RADWIMPS