BOKETTO

ヨーロッパ一人旅の記録とひとりごと。

クリスマス

去年の今頃、ドイツに飛んだ。深い意味は無い。「クリスマスはヨーロッパがいい。」そんなことを言っていた。

 

僕はキリスト教でもないし、この歳になってサンタさんが来る訳でもないけれど、なぜか行事の中ではクリスマスが一番心地よく、わくわくするのだ。

 

ドイツミュンヘンのクリスマスは、僕の大好きなアコーディオンを弾いているおじちゃんがいっぱいいる。みんなサンタのように可愛らしい笑顔で、実に愉快だった。

 

日本のクリスマスマーケットも中々良い雰囲気を出しているけれど、カップルで楽しむものだという認識や“クリスマスぼっち”という言葉が好きじゃない。

 

だからクリスマスらしいイルミネーションもあまり興味がないし、大好きな人と行ったら楽しいだろうけれど、どうしても行き交う人を見て苦手意識が出てしまうと思う。

 

ハロウィンなんかは日本の楽しみ方を見ていたら嫌いになってしまったけれど、周りの意識と違えどクリスマスが好きなのは、きっと僕の中の子供の心の部分がユラユラと激しく興奮をするからだろう。

 

眠れない24日ももう無い。

 

25日の早朝にベッドから飛び出すことも無い。

 

それでも僕はキリストの誕生を祝う訳でもなく、無意味にツリーを飾り、みなで飾り付け、無意味にロウソクを灯して七面鳥をナイフとフォークで頬張る赤と緑とオレンジに囲まれる夜が好きなんだ。

 

きっとこれは、寒い冬だからこそ人や料理、ロウソクの灯火の暖かさを感じられる行事であり、オーストラリアの夏のクリスマスは僕の中ではあまり魅力を感じない。

 

さぁ、年中クリスマスソングを聴いている僕にはとっても心穏やかになる時だ。

 

今年のクリスマスは、むかしむかし、僕にプレゼントを運んできた世界一大好きなサンタさんに、プレゼントを返そう。

 

i love SANATA.