BOKETTO

ヨーロッパ一人旅の記録とひとりごと。

セルビアに来た。

 

なんかよく分からないけど、

セルビアの首都「Beograd」にいます。

 
 
 
クロアチアのリエカからザグレブ(3時間)
ザグレブで一泊
 
 
の予定。だった。
 
 
が、ベオグラード行きの列車が30分近く遅れ。
 
 
テッサロニキ行き(夜行列車)のチケットはここで買わないといけない。
 
 
 
売り場のおばさんにチケット買いたいんだけど!と言うと、
 
 
「5分後!!!」
 
 
「5分後にもう行っちゃうわよ!!!」
 
 
「何してるの早く!!!!!」
 
 
 
余りにもうるさいのと、
焦るのが本気で嫌いなので、
 
 
「もういいわー。明日にする。バーイ。」
 
 
とおばさんと列車に別れを告げました。
 
 
 
そしてベオグラードに一泊することに。
 
 
ていうか最初から一泊したかったのかもしれない。乗車中からセルビアの人や空気が良さを感じていた。
 
 
 
だがしかし。
 
 
携帯が元気なくてインターネットが使えない。
 
 
ホテルの予約ができん!
 
 
 
と困っていたら、同じようにチケット売り場のおばさんに攻撃を受けた、コアラみたいな可愛らしい少年と会話がはじまった。
 
おばさんの愚痴ですっかり仲が良い。
 
 
てなもんで、事情を説明。
 
「で、とりあえずWiFi欲しんだけど」と告げると、彼が近くのカフェでWiFiに加えコーヒーをプレゼントしてくれた。
 
 
そして徒歩10分以内のホテルを探す。
 
 
と、
 
 
 
600円。
 
 
700円。
 
 
 
 
700円。
 
(一泊の料金)
 
 
 
 
ほとんどのホテルが頭沸いてんの?という馬鹿げた値段。
 
 
カフェのおっちゃん達もみんな陽気だし、チケット売り場のおばさん以外いい感じだし、二泊してもいっかなーと思ってる時。
 
 
 
「dreamhostel」
 
 
 
 
自分の名のホテルを見つけてしまった。
 
自分の為のホテル。
 
 
「dreamという名前の人は更に割引」
 
という夢を見て二泊に変更ボタンをぽちっ。
 
 
 
するとロシア人のコアラくん。
 
がなんと、ホテルまで荷物(スーツケース+アコーディオン)を運んでくれるという、何とも優しいコアラだった。
 
 
 
「ロシア人が優しいのはマジだった!!!」
 
 
 
というのも、前日ザグレブのホテルで出会った日本人に、「ロシア人はみんな気さくで優しいよ」と言われていたばかりだったのである。
 
 
「まじか!ロシア行ってみたい!!!」
 
と思っていた矢先、この出会い。
 
 
 
たまげた。
 
 
「ロシア来るときは連絡してー」と、
これでロシアの滞在先もゲッツ。
 
 
 
前日はその日本人が駅まで荷物を運んでくれたし、大好物のクロワッサンを買ってくれたし、
 
 
もうなんでみんな優しくすんの?
 
 
と、むかついてくる。むかむか。
 
 
 
 
 
 
そして、dreamhostelに無事到着。
 
 
ベッド広すぎワロタ。
 
そして机あるの嬉しい。
 
キチンもリビングもお洒落。
 
さすがdream。
 
 
 
そして唯一ホテルにいた、向かいのベッドのお兄さんとお話しする。
 
初めてではない。
さっきホテルの入り口で話したばかり。
 
 
するとゲストハウスでは全く珍しくない、
 
「今からご飯食べに行くけど一緒に行く?」
 
のもはや定番台詞が彼の口から放たれたので、勿論、ちょちょちょっと着いていく。
 
 
ここで三人以上や女の人なら割り勘になるが、男の人の場合は必ずみんな奢ってくれる。
 
ていうか9割、男の人と2人でしか行ってない(笑)
 
 
彼はベラルーシ人。
 
 
この日は日本人の紳士に買ってもらったクロワッサン2つしか胃に突っ込んでなかったので、お洒落なレストランで久しぶりに肉と野菜を胃に突っ込んだ。
 
男性の皆様、ありがとう。
 
 
その後2人でお散歩、綺麗な川を見て、
次の日の朝もケーキを一緒に食べ、
 
 
大型バイクでスロベニアに向かう彼をお見送り。くそぅ。最後までかっけえ。
 
 
 
また会うことを約束して。
 
 
 
 
 
 
 
 
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この三ヶ月だけでも、
 
 
“また会いたい人”
 
が地球のあちらこちらに広がってしまった。
 
 
 
 
また、
 
同じように、
 
自分も地球のあちらこちらで、
 
そう思われる人間でありたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
にしても、
 
 
ドアを開けるときはすっと先に通してくれ、椅子に座るときはすっと椅子を引いてくれ、車の危険からはがしっと守ってくれて、
 
 
 
今までで最も一番に輝く、
 
 
 
 
レディーファースト。
 
 
だったなぁ。
 
 
 
ほんと素晴らしい。
 
なんかの賞を与えたい。
 
 
 
またそれが上手すぎるとちょっと嫌だけど、
「お願いだから俺にやらせて!」感。
 
 
その可愛さとのギャップで、絶妙なバランスを作り上げていた彼は、もう誰にもマネできない。
 
 
 
 
 
 
なんていうか、
 
美しくなった気がした。
 
 
 
国柄がそうなのか、お父さんに教わるのか、自然と覚えるのか、分からないけど日本人の男性とはもう世界が違う。
 
 
 
て、
 
 
こうやって、
 
 
 
何千人、何千万、何億、何十億、とかって人が存在するその国の治安、人柄を「その国のたった一人」で判断してしまう人間は、
 
とてつもなく勝手だなぁ。
 
 
同じように自分一人がクロアチアだのセルビアだの適当に旅していても、 「日本人」の看板を背負っているんだなーとふと思う。
 
自分が変なことすれば彼らは、「日本人ておかしいな」と思い、良いことをすれば「日本人は優しいなぁ」なんて思うんだろう。
  
 
かといって、
 
この間はスペイン人?と聞かれたし、日本人のおばさんには「クロアチア人みたい。とても日本人には見えないです( ´^o^` )」と言われるし、今日はどこ行ってもタイ人タイ人と言われるし、
 
見かけだけでは日本人では無いみたいです。
 
 
 
 で、何の話してたかさっぱり忘れたけど、ベオグラードは古着屋とパン屋だらけ、むしろ古着屋とパン屋しかない。そして野菜やフルーツ、それから僕の大好物“チーズ”がずらっと並ぶ外のマーケット。
 
余りに人間味が溢れていて、一眼レフを抱く気にもならない。
 
 
 
ちょっとうるさめのおばさん、
 
ニコニコした可愛いおばちゃん、
 
言語通じないのにひたすら話しかけてくるおじさん、
 
やる気のなさそうな姉さん、
 
 
その全てが人間らしくてたまらない。
 
 
 
 
デカすぎるなすび、
 
傷ついたトマト、
 
汚れても表に出される野菜たち、
 
 
全てが違っていて、飾っていなく、統一感がない、このカオス感が何よりも好きだ。
 
 
数十円の違いで安い所で買うよりも、数十円高くてもニコニコしたおばちゃんから買う。
 
 
 
 
これが最高に嬉しい。
    
 
 
 
このお金の使い方が最高に楽しい。
 
 
 
 
 
 
 
ねる。
 
 
 
明日は夜行列車でギリシャにとびまーす。