アパートを手に入れた。
ありえないことが起こってます。
なんと今、
一日中ピアノが弾けます。
アコーディオンだって、
練習できちゃいます。
ドミトリーを卒業して、
広い部屋に一人で寝れています。
でかいテレビもあります。
キレイなシャワールームも。
ないのはWiFi。
だけ。
そして気になる一泊あたりの料金、
ゼロ。
もう二度いいます。
ゼロ。
ゼロ。
そしていつまで滞在するかは、
パーシーの気分次第(ここ重要)。
何が起こったのか?
「リエカ」という街に着いてから、その場で安いホテルを探して歩きました。
そして秒でホテルオーナーと仲良くなる、いつものやつ。
そして紙とペンがあったから絵を描いてあげたら、「もう一泊していいよ」と。
ここまではフェイスブックに書きました。
がこの後、
色んな部屋を見せられ、
「好きな部屋選んでいいよ」と言われ。
広い部屋を選んだ。はずでした。
ここまででも充分やばい、サプライズ。
話していたら、
「アコーディオン見せてよ!」
「いや音でかいから弾けんよ」
「構わない!お願いだから見せて!」
という流れで久しぶりに音を鳴らし、
「最高!路上でやんなよ!!!」
といういつもの流れ。
に対し、
「長い間練習出来てないから練習しないと」
と返すと、
「家にピアノがあるからもし弾きたかったら自由に弾けるよ」
と。
近くのアパートに車で連れて行ってもらった末。
それが、
今のこの天国です。
にしても、部屋広すぎだし、
ドイツ製のピアノに、
いくら雑に弾いても優しい音。
ピアノの上にはホテルと同じ
マリリンモンロー。
夢なのか。
色んな話をしたら、
彼は今の仕事につくまで、何店もレストランやバーを経営してきたらしい。
けど仕事、仕事、仕事で嫌になり辞め、
それでも「人間」が好きだから、
今のホテルの仕事に辿り着いたそう。
彼も昔は英語が話せなくて苦労したけど、ある日、ホテルに泊まりに来たお婆さんがとても優しく変わった人で、
「英語教えて」
というと一ヶ月程ホテルに泊まってくれ、毎日英語を教えてくれたそう。
「彼女は年寄りだけど、本当に美しく、いつも笑っていて、そしていつも歌っていた」
この言葉を聞いたとき、数日前に会ったハンガリー人を思い出した。
彼もいつも、本当にいつも歌っていた。
ハッピーで素敵な人の共通点は、
とてもシンプルだ。
もう少しで旅が終わるというのに、
身体が疲れ果てるくらい、
まだまだ出逢いや物を引き寄せてしまう。
「ありえない」けれど、
「ありえない」と思ったままでは
きっと去ってしまうから、
“自分はそれだけの価値ある人間”
つまり、
「こうされて当たり前の人間」
「いるだけで愛されてしまう」
と思って現実を受け止めることにしている。
もちろん、感謝は散々した上で、
自分がそれだけ価値ある人間だと
自分が一番、自分を信じてる。