BOKETTO

ヨーロッパ一人旅の記録とひとりごと。

ついに初対面

片想い相手とご対面の日。

画像での一目惚れを経て、海を越え、国境を越え。 

 

 

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(美しすぎ。。)

 

 

そらもう、嬉しくてこの日は一緒にベッドインしました。

 

前の記事に書いた通り、こいつに会いに行くまではもう散々だった一日ですが、こいつに会ってからは一変。アコーディオンショップのお兄さん2人が神様に見えた。

 

http://boketto.hateblo.jp/entry/2017/07/14/041040

(前回の記事)

 

珈琲を入れてくれ、「練習すれば絶対弾けるよ」というのでお礼に置いてあったメモ帳に似顔絵を描いてプレゼント。そして自分の身体に合ったコンパクトサイズのアコーディオンなのに、「重い、ムリ。」という心の声が聞こえたのか「駅まで車で送るよ」 と言って送ってくれた。

 

ダイスキ。

 

ドイツに来てから初めて乗る車。マジでありがとー!と助手席に乗ろうとしたら「そっち運転席だよ」と笑われる。そんなザ・日本人を見せつけた後、車の中で、このアコーディオンをネットで見つけて一目惚れしたこと、死ぬまで弾き続けること、これからのこと、色々話した。

 

「カッコよく弾けるようになるなったらまたここに来るよ!」と言うと、もうすぐイタリアに行くからここへ来ても会えないよ、と彼。なーんや、と助手席の窓越しにダッハウの町並みを眺めながら物思いに耽ていたら、「日本人のアコーディオン奏者だとコバヤシって人しか知らないなぁ」と彼が口を開く。後で調べて気付くけど有名な「coba」のことだったのね(笑)

 

そっかじゃあ、このアコーディオンをなまら弾き倒して上手くなって、有名になればこのおっちゃん(ゴメンナサイ)にも届いて、おっちゃんもアコーディオンも喜ぶやろなぁ、と急に悟ったようにニヤける。自分が有名になりたいというより、こんなイケメンなディオン(友達が命名したアコーディオンの名前)が広く知られて、それを生んだこのおっちゃんにも人が集まり、かつての自分みたいな“膨よかなおっちゃんが弾いてるアコーディオンへのイメージ”を持った人達にも知れてほしい。こんな格好いいアコーディオンもいるんだぞ、と。

 

その時には自分みたいな日本人が彼を訪ね、「日本人のアコーディオン奏者ねー、cobaは知ってる。あとpercyってのが19歳の時に鍵盤も黒くすれなんて面倒臭いこと言ってきたよ」と彼は言う。その日本人は「知ってるよー」と言う。

 

そんな不気味な妄想と笑みをダッハウに撒き散らしていたら、もう駅に到着。とにかく感謝の気持ちを伝えたくて前日の夜に覚えた英文を吐き出す。


「感謝を伝える英語フレーズ○○選」


なんて列車内でも一人で唱えていたけど、最後はそんなの吹っ飛ばしてハグをした。もう感謝は伝え切れなかった。

 

全身真っ黒な衣を纏ったシャレオツなアコーディオン。それに見合った演奏をしなければ、こいつが恥ずかしがる。少なくとも高校生がCHANELと名乗ったバッグをドヤ顔でぶら下げ、ブランド負けしてる風にはなりたくない。

 

早速、こいつとデート。

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 散歩のおじさんが「ブラボー」と幸せそうな顔でグッドポーズを向けてくれたり、ランニングのお兄さん達がいちいち笑顔で会釈してくれる。一人は「来週、ニュルンベルクのオススメのところを案内するよ!」と連絡先をくれた。

 

もっと上手く弾けるようになれば、もっと思い切り弾いて、もっと人が集まって、もっとこの輪が広がるんだろうなぁ、と想像したらもう口角が上がりきってしまう。

 

本当に感謝で胸がはち切れ、た。

 

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(顔険しすぎワロタw)

 

(ぷりけつ!)