天国に来た。
スロベニア首都「リュブリャナ」から、クロアチア路地裏天国「ロヴィニ」へ。
でかいスーツケースと、得体のしれない荷物(アコーディオン)を背負った女の子。
それに加えて、可愛さを兼ね備えた女の子。自分ならそんな少女が一生懸命歩いていたら、すぐさま荷物を持ってあげるか一声かけるだろうに。
やっぱりリュブリャナ、好きじゃねえ。
冷たいんだよばーか。
特におばさん。バスに乗る時くらい少しは助けてくれよ。笑みの一つも零さずに険しい表情でただ見てくる、あの表情が忘れられない。
優しい人も居たけど、街の空気といいすれ違う人といい全体的に冷てえ!気温もさみい!
リュブリャナはもういーわ。
てことで、“路地裏”と“港”がないとそろそろ自分の命に危機を感じるのでバス一本でロヴィニへ。
バスは一時間遅れ。バス停を探してるとき、同じようにあたふたしている日本人らしき人を発見。助けるつもりで話しかけたのに、結果とても助けられてしまった。
彼女は友達を見送りに来たスロベニア在住の美人さんで、「なんかあったら◯◯においで」と惚れてしまう顔と対応だった。
さて、バス。
荷物を預けようとしたらバスの運転手まで冷てえ!おまえがやってくれよ!と言いたいのを抑えて自分で荷物を投下。くそう。
バスに乗ると“既に二人席に一人は窓側に座っているあの嫌なやつ”で、一瞬にして直感で席を選ぶ力が問われる。
自分が選んだのは少し真面目そうなジェントルマン。話してみればドイツ人だったので、「二ヶ月住んでたよー」とか「一緒に住んでたトルコ人が恋しくて泣いた」とか色んな話をした。
一睡して目を覚ませば「どんなスピードで走ってんだよ」と怖くなるくらい、気付けばスロベニアとクロアチアの国境。
嫌なくらい美しい。
ドイツからスロベニアの時は見たことのない丸さの月が僕を照らしてくれたが、今回は見たことのない丸さ、そして猛烈に赤い太陽が僕を照らしてくれた。
それで充分に幸せなのに、バスが進めば進むほど止まらなく広がりはじめる“美”。
この時点でもう、「ここだ。」と身体が仰りました。
そんな感動を隣のドイツ人と分かち合っていると、朝から何も食べてない僕にピーナッツを与えてくれる彼。そして更に「ここ来年また来る!」と言う自分に、「その時は連絡しいや、妹がいるから泊めてあげるよ」と。
これで来年の滞在先はもうオッケー。
彼と連絡先を交換し、ロヴィニ到着。
ロヴィニの地に初めて足を着けた瞬間、初めて空気を取り込んだ瞬間、次は細胞レベルで「ここだ。」と感じる。
ホテルまでは徒歩20分。
このたかが20分で、充分にその土地の人間性は知ることが出来る。その方法は、“すれ違う人と目を合わせて、ニコッとしてくれるか、睨んでくるか”。
で、
ロヴィニは天国か。
実に8割。8割の老若男女が愛あふれる笑顔を返してくる。何これ。
いつもなら真っ先に耳が音楽を欲しがるのに、この街は音楽が無くとも耳さえ寂しくない。
そしてホテルまであと16mになった時、すれ違った自転車の少年がストップし、「ホテル行くの?そこだよ!」と教えてくれる。神かもう。
ホテルに着くとまた更に天国。
(部屋の写真撮るのわすれた)
広い。
広い。
‥
広い!!!!!
そしてついさっき会った自転車の彼と、彼のお父さん?らしき人がホテルのオーナーだった。秒で打ち解ける。オーナーも滞在してる人間もみんなフレンドリー。
なんだここ!
死んでもいいわ!
と、興奮してる自分に酸素を与えるヒマもくれず、なんと日本人の男の子と遭遇。
更に興奮。
その彼とオーストラリア人のモアナみたいな女の子と三人で、この日は食事しました。
レストランの店員もまた、神。
楽し過ぎた。
にしても、同じ日本人なのにオーストラリア人の女の子がいるから英語で会話し合う感じ(笑)
色々と、やばす。
因みにこの翌日は、フィクションのような一日。
これが映画ならほんと見たほうがいい。
ソッコー記事書きます。
そろそろ、色々と映画化されそうです。
さよならスロベニア。
初めてスロベニアの地に立った朝。
朝5時。
右も左も前も後ろも分からない。
さみしい。
さむい。
恋しい。
さむい。
さむい。
孤独で死んでしまううさぎのようだった。
“太陽が苦手”とうたいながらも、こういう時には「太陽くらい上がってくれよ」と求める自分勝手さ。
やっと太陽が顔を出してくると、共に見え始めるランニングをする若いお兄さん、お姉さん。自転車に乗せたパンの匂いを見事な程にふんわりと残し去るおばさん達。ローラースケートやキックボード、自転車、自由な足で学校に向かう子供達。
地元民には“いつもの朝”として映る景色が自分にとっては全て初めてで、消えてしまいたいほど孤独な朝。
そんな時も、やはり「音楽」に頼ることしか生き延びる方法はない。
音楽があったから、何とかホテルまでの距離を歩き続けることが出来た。何度も立ち止まった、いや地べたに座り込んだけど。
正直、首都の建物の外観はヨーロッパどこでも殆ど変わらない(自分的に)。どこ行っても美しい。
それでも明らかに何かが違う。
その“何か”は、「空気」と「人間」。
道を聞くにしても、個人的に今いるスロベニアはどこか冷たさを感じる。ドイツのように二ヶ月住んでみたら変わって感じるのだろうけど、初めて訪れた時の“感じ方”はとても大事だ。
「空気」に関しては嗅覚が感じているのか、触覚なのか、もっとスピリチュアル的な部分でなのか。分からないがその違いを肌は繊細に受けている。
これで一部屋に数人泊まるドミトリーではなく、ビジネスホテルのような所に一人泊まりなんてしたら、きっと死ぬだろう。
どんな豪華なホテルだろうと、死ぬ。
2日過ごし終えた今もこの感覚は変わらなく、街にも人にもあまり心が動かなかったのでそそくさと違う所へ移動します(リュブリャナしか行ってないけど)。
その国は、「クロアチア」
“ 路地裏 ファン 国 ”
で検索したらヒットした「ロヴィ二」という街に行ってきます。
どこへ行っても心が動かないのはきっと、もうそこに恋心を寄せているからなのだと思う。
通り行く人に突然「hello」と言ってもおかしくない世界なら、何も知らない初めての地でも怖くないかもしれない。
ドイツで約二ヶ月間同居したトルコ人は、駅で自分が途方に暮れていなければ友達になってなんかいなかった。
「よし、俺ら今から友達。」
といって出来る友達なんていないもんだ。友達のほとんどがどう友達になったかなんてよく分からない。
それでも日本よりは、通りすがりの人間と笑顔を送りあったり、会話が生まれたりする外国は自分には暮らしやすい。
「よし、俺ら今から友達。」
のセリフもそこにはあっておかしくもない。
旅をしていたら色んな人間に出会うけれど、
「トルコ人だけは気を付けろ!」と言われていたトルコ人と二ヶ月も時間を共にしたし、
「イスラム教なんかこえー」と思っていたムスリムが一番親切にしてくれたし、
「日本人合わねぇ」とグレていたくせにアコーディオン弾いてお金くれた瞬間「日本人最高だな!」とか思ってるし、
そんなもんだな。
これしか動画なかったけどまじで今の自分の心境ピッタリだから聴いてくだたい。たい。
はじめての外食
旅を始めてから初めての外食。
レストランでの。
食への欲求は強い様で案外弱く、チーズかパンかオリーブかチョコレートがあれば胃は元気なので、まじでお金がかからない。
そして、更にそれを「一日三食」とか洗脳された常識ではなく常に好きな時間に食べたいので、“誰かと同じ屋根の下暮らす”のがどうも向かない僕。外食も同様。
それに加え、マクドナルドのハンバーガーみたいに味や量が分かりきったものなら良いが、初めてのレストランで食べ切れない量の物が出てきた場合や、またそれを無理矢理胃に押し込む作業も好きじゃない。
のでそういった意味では“誰かと時間を合わせてご飯を食べる”っていうのはちょっと疲れたりする。
その時間までに空腹状態を作っておくのも楽しみの一つなんだろうけどね。それがストレスになるような人とは食事はしない。
さて昨日。
スロベニアの街をささっとカメラ片手に人歩きして、スロベニア観光、これにて終了。
かなり古い街で「ハウルの動く城」っぽさはあるんだけど、別に特別惹かれるもんもない。
ただ到着した時は精神的に弱っていただけに「スロベニアくそ」と思っていたので、「あれ、なんだ、キレイじゃんか(なんかごめん!)」と軽く謝罪しておきました。
同じ景色でも自分のフィルターを介して全然違う世界に見えるものデスね。
そんなこんなでこの日、ホテルに戻ったのは夜8時。
それまで胃に入れた食物はパンとカマンベールのみ。飲み物は一番安いのを買っていたら、水もオレンジジュースも最高に不味い。ちゃんとしたもの買おう。
そんでちょっと外の空気を吸おうと思っていると、ホテルの小さいお庭に一人のおじさん。どでかいバイクを傍に、疲れきった表情。
雨で濡れていないベンチがそこだけだったので向かいに座り、もちろん会話の始まり。
彼はエクアドル人。一人でバイクと共に旅していて、ついさっき着いたらしい。話をしていたら散歩、という名の夕食に誘われたので、
そりゃ、行くよね。
すっかり綺麗にライトアップしている川を横目に、二人で仲良く同じパスタを食べた。
写真は、ない。
今流行りの“インスタ女子”にはならず、目の前にパスタが現れた瞬間食いついた。可愛いかよ。
大抵、男の人と食事をする時は“奢ってくれるのを分かってるくせに財布を出すフリをする女”がすきではないので、「おごってくれるのー?ひゃっほーい!」といった具合で食事を共にするのだが、
お会計時。
このエクアドル人は少し真面目そうだったので自分で払おうと、
「何円払えばいい?」
と聞くと、
「何言ってるんだ君はwomenだ。」
と返ってきたので、
「YOU too.」
とユーモアで返しておきました。
どうもご馳走様でした。
全く。
誰にも負けないほどの。
lucky girlです。
スロベニアに来た。
ごめんなさい。
先に謝ります。
生きてます。
フェイスブックで、
「携帯死んだのでたすけてください」
と悲鳴をあげたところ、
予想以上に、というか全く予想のしていなかった数々のメールを頂いてしまい、「なんて自分は愛されているんだ」と勝手に愛に浸っている自分は今、
スロベニアに向かっています。
“死んだ”と表記した携帯は一ミリも頭を打ったりなんかしてません。
正しくは、
“充電器が壊れてた”
ただ、それだけです(照)
失くしものをしてクラス全員が必死で捜索してくれたのに、「あ‥ポケットにあった…」というあの時の衝撃、そして羞恥心。
ほんとごめんなたい。
ただ違うのは、素直に告白をしても「はー?どんだけ心配したと思ってんだよ」といったような台詞は一言も受けず、皆口を揃えて「よかった」とだけ言うから。。
もう、泣いた、泣いた。
お陰様で朝の5時にドイツを旅立つ予定だった自分は今、夜の22時。バスの中、見たことない丸さの月が一人ぼっちの僕を照らしてくれました。
(乗り換えのミュンヘンにて)
日本を出るときにはなかったアコーディオンと、でかいスーツケース。その他諸々。
体重の重いアコーディオンのせいで、“バックパック旅”には終止符を打つこととなりました。卒。
と、
ここまでバスの中で書いていた様なのですが、記事を書き終えることなく眠りについてしまったみたいです。
ドイツでは入国してからほぼ一度も孤独を味わっていなかった僕は、今回初めて果てしない孤独を存分に味わいました。
クロアチア行きのバスで、途中のスロベニアで降りるマイナーな人間は自分含め二人。途中何度か休憩タイムがあり、二度目の休憩。呑気に仲良くなったバスの運転手さんと話していると、
運転手
「どこ行くの?」
自分
「リュブリャナだよ」
運転手(+近くにいたおばさん)
「…?!ここがリュブリャナだよ!!」
危うくクロアチアまで行っちゃうところでした。
発車前、荷物を預ける段階で運転手さんと仲良くなっておいて良かった。まじで。
“はじめてのおつかい”の子供を見送るような優しい目で、最後には「気をつけなよ」と頭をポンポンしてくれました。
どこ行っても愛されんなー。
こういう時にはとことん“子供っぽさ”を無意識に発動してしまう僕の体の優秀さといったら。。
にしても、
朝5時に見知らぬ地にたった一人で佇む孤独さはもう、異常。
ホテルの予約日程は間違えてるし、チェックインは15時だし、それまで歩く気力も何もない。そして、くそ寒い。
(今朝の宿)
ここで寝転がるも、寝ることも出来ず、「なんでスロベニアにいるんだ?」と自問自答の死にそうな時間。よくぞ耐えた。
もうどうしようもないからダメ元でホテル行ってしまえ!と最後の気力を振り絞って30分以上歩き、ホテルに着くともう平和。
「喋れる人がいる」
たったそれだけの凄まじい安心感。間違えた予約日程も問題なく変更、その場でチェックインさせてくれました。神。ほんと頑張った。
あとはもう同じ部屋の人間とは自然に友達になるので、数時間寝たあと、コーヒーを奢ってもらい、スーパーでパンと飲むヨーグルト(安定)を買ってもらい、またこれから寝るところです。
あれ、またお金かかってないや。
…ところで、
「スロベニアってどこだよ」
という声がうじゃうじゃ聞こえてきそうですが、まじで、
自分が一番聞きたい!!!
この辺りの国スロベニア、クロアチア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ…
小学生の頃にハマって覚えたそれらの国旗と、国名の響きが好き。それだけ。
それだけで、なんか、来ちゃった。
え。
とりま、とても疲れているので、
写真は気が向いたら貼っていきます。
ホテル周辺はなんと表現したらいいか分からない古い小さい街で、
無駄に時間が落ち着いてて、落ち着かねぇ。
今日明日は体休めの期間として、元気があれば洞窟観光、元気がなければクロアチアにさっと行ってしまおうと思います。
多分元気ないわ。
また出発前、ドイツでも色々なことがあり、ありすぎて文字が追いつかないので(パソコンがあれば余裕)徐々に書いていき、ます。
気が向いたら。
それでは、
今日の所はおやすみなさい。
(今夜のホテル)
ドイツに拘束されてます(白目)
死んだ。
1時間後には列車に乗り、
9時間後にはスロベニアにいる予定だった。
しかし、
メインのスマホが突然死を遂げた!!
…
イタリア?
そんなの知りません。
まだドイツ?
うるさいばーか。
さっきまで息をしていた愛しのスマホ。
「生きてることが当たり前」だなんて思っててすまん。一日中、裸の体をいじり倒してすまん。
毎日一緒に抱いて寝てあげるから、
どうか朝には起きてください。
それとも一日じゃ休み足らないのか。
駅のホームで胆汁吐いてもいいから、
どうか起き上がって下さい。
トルコ人に会い、
同じ屋根の下で住み始め、
さぁ出よう!と思うと財布が消え、
日本からキャッシュカードが届き
さぁ出よう!と思うと駅のホームで胆汁を吐き、
しっかり体調を整え
さぁ出よう!と思うとスマホの突然死。
パーシーは、
いつになったらこの国を出られるのでしょうか。
目を瞑ればもうそこは、
スロベニアの自然で溢れているというのに。
ていうか
昨日、今日、
トルコ人との別れを惜しんだ涙を返せ!!!!
※連絡手段が「LINE」しかないお友達が多いので、大変困っております。
財布といえ、キャッシュカードといえ、仕事といえ、“一つしかない”ことはリスクがあるなぁ。
とりあえず日本にいる母ちゃんと、連絡取らせてください(心配であの人死んじゃいます)。
完全に禿げました。
ドイツどんだけパーシーのこと好きなんだよ。
ニュルンベルクめ。
おまえの愛は受け取った!!!
から早く解放してくれ。